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2021年7月25日日曜日

ゲンゴロウ新産地を求めて

暑いですね~

農家さんでも9時ごろには引き上げているという話も聞きます。

さてさて、せっかくの4連休。

久々に遠征しよう!!

ということで7月の4連休の頭2日を使い岐阜県へ遠征してきました👍

目的はゲンゴロウの新産地を見つけること!

私が知っている一番近い産地は新潟県とかなり遠い・・・

少しでも近い場所ということで過去にも採集した記憶がなく訪れる機会がなさげな岐阜県へ決定(岐阜県の方すみません)。

今回は過酷でしたよ😂

それではレッツゴー!

仕事終わり仮眠をして朝3時出発。

行きは下道で向かいました。

コンビニでコーヒーを購入し、久々の旅気分でウキウキでした♪

下調べの際にグーグルマップを見ながらよさげなポイントを探していると”モネの池”を発見。

観光地も1か所くらいは周ろうかということで、モネの池をめがけてスタート

到着は8時30分



コイがいるので水生昆虫は厳しい池ですね。

オオアメンボを撮るために水面にカメラを向けていると観光客の人から「何を撮っているの?」と聞かれました。

柵内に入れないので身を乗り出して水面にカメラを向けていたのですが、そら気になりますよね。

反省。

オオアメンボ(きれいには撮れませんでした💦)

モネの池は湧水起源なので程よくコイが水を濁して水草を食べるのであのような池の風景がつくられるのでしょうか。

地域活性という点では成功していそうですね。

個人的にはモネの池付近の別の池も魅力的でした。

さて本来の目的へまずは


・1か所目

山間部の棚田地帯

暑い

長靴で数メートル歩いただけで汗が止まりません。

近くの農家さんにあいさつをして棚田の最上部へ。

グーグルマップで池のようなものを発見して楽しみにしていましたが枯れていました😂


しかし、水がわずかに残る水路ではこれでもかという数のヒメゲンゴロウと出会えました。

はじめにあいさつした農家さんが近くの池を案内していただけるとのことでしたので、2か所目へ!

池はグーグルマップで見落としていました・・・

失態!!

農家さんに大阪からやってきた目的を話すと「ご苦労さんやね。」と

炎天下にうろうろしていると自分でもそう思います(笑)

しかし炎天下の中草取りなどをされている農家さんたちの苦労に比べたら、なんでもないですね。

農家さんたちのおかげで私は田んぼで楽しむことができているので感謝です。


・2か所目

農家さんによると小さい頃は水浴びをしていたほどきれいな池だったそうです。

現在はというと・・・


ゴミだらけ!

村の人たちが捨てるそうです。

こんないい場所の池なのにもったいない

ごみを踏みつけながら池に到着。

岸辺もゴミだらけ

ただ水質はそこまで悪くない印象。

ダメもとで網をれていくと・・・

マツモムシ・・・

そしてミズカマキリ!


少しテンション上がりました。

30分ほどすくった後、そろそろ引き上げようと最後の一すくいで・・・

ゲンゴロウ属の幼虫!!


おそらくクロゲンゴロウでしょう。

岐阜県での公式記録は確認できませんがアマチュアの方からの報告は多くありそうな感じです。

いいぞ!

この調子でゲンゴロウも!

・・・

とはなりませんでした😅

粘りましたが新しい種は確認できず。

次のポイントは草地へと遷移して水場は無し。

時間も12時過ぎだったので道の駅で昼食(昼食の中身を書くと場所がばれそうなので割愛)

お腹も満たされて次のポイントへ!(これがこの旅一番の過酷なものでした)


・3か所目

山の上にある池で期待大!

ウェーダーと水2.0ℓをリュックに背負い登山開始

開始20分ほどで汗が止まらないほど暑くなってきました。

途中から周りの景色を見る余裕もなくなり何も考えない無の状態でひたすら登る(考えると暑さに意識がもっていかれるため)

途中休憩して再出発でリュックサックを背負うと汗だくのシャツがへばりついて不快すぎたので、上半身裸で登ることに😅

下山してくる人と出会ったら元気よく挨拶してごまかそうと考えていましたが、なんとか誰とも遭遇することなく無事約1時間30分かけて到着


到着して早々感じたことは、思っていた景色と違う!

もっと草丈が低い草原が広がっていると思っていましたが、伸び放題。

まあ池にたどり着くことができればいいのですが・・・

あれ?

道がない!!


池へアクセスする道は草木で消えていました

そら登山者がいないわけですね。

汗で水分もいつもより出ていく中で到着して残った水は500mℓほど


ここからさらに池の探索に下山と考えると明らかに足りないですね。

当然周りに売店があるわけでもなく、川の水を飲むことをこの時は真剣に考えていました💦

しかし、ここまで来て目的の池を拝まず帰るわけにはいかないので、ウェーダーに着替えて藪漕ぎの準備を進めるも藪漕ぎは木々が生い茂りすぎて正規ルートからはさすがに不可能でした。

さてどうする。

普通ならここであきらめる人が多いでしょうが私はあきらめません!

なんとかアクセスできないか周囲をウロウロして茂りがましな場所を探すと・・・

発見!


池の姿も見ることができました。

ただ、ここから行くには崖を下る必要があります。

判断力が鈍っているのか池への思いが強すぎるのか下りないという選択肢はとうの昔に消え去っていました。

枝葉やクモの巣が顔に引っかかろうが危険生物がいようが関係ありません。

ひたすら突き進むのみです!!

そして進んだ先の池は・・・


ああ

最高ですね

北海道を思い出すような池でした。(北海道なら間違いなくヒグマを警戒します)

こんな素晴らしい池との出会いもあるから苦労してでもやめられない😄

メススジゲンゴロウやキイロマツモムシなど北方系の水生昆虫がいそうな池です。

早速美しいルリイトトンボが姿を見せてくれました!

本州では産地が限られる美しいイトトンボです。

さてやるぞ!!

と気合を入れたとたんカミナリとともにゲリラ豪雨☂☂

近くの草陰に避難して難を逃れました。


これが恵みの雨となりのどの渇きが抑えられ、水は持ってきた分で何とか足りました😓

さあゲンゴロウよ姿を現してくれ!

網を入れ続けること1時間

池は1周周りました。

確認できたのは・・・

クロゲンゴロウ!

ほかは・・・

オオルリボシヤンマといったトンボ類・・・

なんでやーーーーーーー

結局ゲンゴロウは姿を見せてくれず。

その他期待していたツブゲンゴロウやケシゲンゴロウの仲間なども確認できず。

水鳥が原因か?

そんなことはないだろう。と一人疑問に思っていました

アメリカザリガニやウシガエルといった外来種がいないだけに残念😭

結果は辛いものとなりましたが、池までたどり着けた達成感で気分は良かったです👍

帰り道キツネと遭遇。
ホンドギツネでしょうか。
道路に出てくるあたり観光客が餌やってしまってるのかな・・・

1日目は以上で終了。

温泉に入って久々にテント泊をして、学生時代の旅を思い出し幸せでした。

テントは久々に組み立てるので不安でしたが体が覚えていました👍


                ~2日目~

5時に目が覚めて(熟睡できませんでした)テントを片付け、出発!

と行きたかったが、軽く目をつぶっていると気付けば7時30分

未だ眠たい気分に鞭を打ってスタート

昨日目をつけていた1か所めのポイントへ!


・1か所目

良い感じの池


見た瞬間に勝利を予感させてくれました👏

どうみても勝ちでしょ?

結果は・・・

アカハラ、ミズカマキリ・・・・


なんでやね――――――――――ン

これであかんの???

期待していた分ショックでした。

岩手県でゲンゴロウを見つけた環境と似ていたので確信したのですが・・・

こんなもんですね。

見た目だけではわかりません。

網を入れてみないとわかりません😤

その後も数か所めぐるもここと同じような良い環境でも確認できるのは似たメンツばかり・・・

その他良かった生き物たちの写真や動画も少しアップします。

とある池にてチビヒラタガムシ
これは嬉しかった!

ヒグラシの動きが面白かったので

晩に別の予定があったので岐阜県旅はこれにて終了。

水生昆虫の結果は惨敗といったところでしょうか?

環境もいいのになぜ。

もともといないのか。

時期なのか。

考えさせてくれます。

今回はなかなか過酷で修行のような採集でした💦

これはこれで楽しいのですが人は連れていけないですね(笑)

結果は思わしくなかったですが、岐阜県の美しい自然環境に触れながら学生時代の旅を思い出しながらの非常に充実した幸せな時間でした。

次もし岐阜県近くまで行く機会があれば・・・

新潟県まで足を延ばします(笑)






~余談~

スケートボードで日本史上最年少で金メダルを勝ち取った西谷椛選手、おめでとうございます!

西谷選手はお世話になった農家さんのお孫さんで、非常に驚きました。

私も頑張らねば!





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