最近は近場の環境のすばらしさを痛感しています。
梅雨入りが近づいてジメジメしてきましたね💧
そろそろゲンジボタルも舞い始める頃でしょうか?
今日はお世話になっている人に案内してもらった冬水田んぼに再訪しました。
ちなみに冬水田んぼとはその名の通り、冬でも湛水している田んぼのことです。
雑草の抑制効果やリン流出を抑えて水質をよくする効果もあるようです。
水生昆虫への影響は一般的には種数、個体数ともに増加する傾向があるようです(片山ほか(2020))。
さて、話は訪れた冬水田んぼの話に戻ります。
3月頃に一度案内していただいた際に気になっていたことが一つありました。
それは水の中に四葉のクローバーがあったのです。
一瞬シロツメクサ(よく公園などに生えているクローバー)が枯れているのかなと思いましたが、冬期たん水田ということもあり水の中でシロツメクサが育つわけがない。ということでクローバーの正体は“デンジソウ”ではないかと疑っていました。
そして、今回それを確かめるため再訪しました。
以前お邪魔したときも素晴らしかったのですが、気温も上がって生き物たちの活動の気配が感じられるこの時期の景色はまた格別でしたね😃
個人的TOP3に入る素晴らしい田んぼだと感じています。
この冬水田んぼは4段ほどの棚田になっており、最上部からの景色がこれまた最高です。
どの段の田んぼも見ているだけで幸せになれますね。
将来自分で田んぼを持った際のモデルです。
水面を覗くと早速その姿を見せてくれました。
デンジソウです。
大阪府では絶滅危惧Ⅰ類に指定されている(大阪府レッドリスト2014)とても珍しい水草です。
葉の🍀の形が漢字の田に似ていることが名前の由来だそうです。
水田を覆いつくさんとするほどのデンジソウの姿にただただ感動していました。
こんな素晴らしい環境が近場で残っているとは・・・
灯台下暗し!!
他にもイチョウウキゴケなどレアな水草も確認。
アゾラ(おそらく外来)も発見・・・
鳥が運んできたのではないかと案内していただいた方はおっしゃってました。
さて、水草だけでも満足しますがこのブログには何かしらの水生昆虫にも登場してもらう必要があります。
デンジソウの確認がメインでしたが当然水生昆虫たちとの出会いも楽しみにしていました。以前訪れた際にいそうだと思っていた種の答え合わせも楽しみにしていました。
いそうだと思っていた種は
・ミズスマシ
・タイコウチ
・マダラコガシラミズムシ
・ヘイケボタル
さあこの中で的中した水生昆虫はいるのでしょうか??
最上部の水田へと足を運ぶとサササッと逃げる生き物が!
一瞬モグラかと思いましたが、ヒミズ(おそらく)でした。
なにやら一風変わった雰囲気を感じますね。
ワクワクしながら水面を改めて覗くと
・・・
いました。
ミズスマシです!
(写真は遠すぎて納められませんでした💦)
川から直接水を引いている最上部の水田で気持ちよさそうに泳いでいました。
何度見ても嬉しいですね!
最上部でのみ確認できました。
川から直接冷水が流れてくるため水温が低いことが理由でしょう。
棚田の中でも多様性があり、語彙力に欠けますがほんとうに素晴らしいと感じます。
ミズスマシ以外に確認できた水生生物の写真も一部載せます。
もしかするとホトケドジョウもいるのでは?と疑っています。
日が傾いてきてふと顔を上げると一面に広がるこの田んぼの景色。
いつまでも見ていたいですね。
幸せのクローバーが咲く水田のお話でした😄
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