寒くなったり暖かくなったりと寒暖差が激しい3月ですね😅
啓蟄の日も迎え、いよいよ虫たちも冬ごもりから目覚めてくる季節です。
さてそんな中の3連休、止水性の水生昆虫にはまだ早い時期ですが、この時期に活発に活動する水生昆虫を狙って紀伊半島へ足を運びました。
その水生昆虫とは・・・・
ダルマガムシ!!
ダルマガムシ科は日本から3属40種ほど記載されているようですが、未記載種なども多く今後もかなり追記されそうです。
冬の時期は水場から遠のきがちですが、昨年のセスジダルマガムシに触発されていざ流水域へ!
紀伊半島は山深い環境で止水というよりは流水の環境のイメージですね。
県道の多くは冬期通行規制や災害による通行止めでルートも限られていました。
人も少なく寒さを除けば探索するにはもってこいの季節かも!
プチ一人旅も兼ねてなので1日目は有名なラーメン(2時間待ちました💦)を食べたり雰囲気抜群の温泉に入ったり(ほぼ貸し切り)と贅沢な時間を過ごしました😄
山間部というより山岳部の道なので夜間走行していると霧が立ち込めて石造りの古いトンネルは得体のしれないものが出てきそうな雰囲気でした💦
~2日目~
朝は寒い。
標高もある程度ある地域なので寒かったですね。
宿の前を流れる河川近くにカフェがあるとのことだったので寄ってみるも臨時休業😭
コンビニはないので朝飯はぬき!
午前で勝負を決めないと
ということで前日気になっていたポイントへレッツゴー!
・1か所目
通行止めの県道沿いに砂防ダムがあったのでその上流を登っていく。
うーん。
ちょっと急斜面すぎるかな?
水量も少なく、大きめの石がごろごろ
水生昆虫というよりはサンショウウオの環境でしょうか?
サンショウウオも見たいので少しだけ石をめくりましたがそう簡単には姿を見せてくれませんね😅
ダメもとで網を入れていくと・・・
水中に大きめのコウチュウの姿が!
一瞬サワダマメゲンゴロウかとテンションが上がりましたが、マルガムシでした。
マルガムシは流水性のガムシの仲間でよく見かける種類ですが、がっしりした丸い特異なフォルムは魅力的ですね!
お目当てのダルマガムシとは出会えず。
・2か所目
県道に降りて200mほど歩くと先ほどの沢より水量が多く流れも緩やかな場所発見!
石の大きさもそろっており、ダルマガムシやヒメドロムシ採集にはよさげな感じ。
早速網を入れていくと・・・
ヨコエビなどに混ざりもぞもぞ動く何かが!
カワトンボのヤゴです!
尾鰓の先端の突起が鋭いことからニホンカワトンボかと思います。
他にはヘビトンボやオオカワゲラの幼虫などメジャーな流水性の水生昆虫たちばかり。
ここでもダルマガムシには出会えず。
・3か所目
本日最後の探索地点
グーグルマップでは斜面の角度も緩やかに見えていたのですが、いざ現地に到着すると目的地まで45度ほどの斜面を登らなければいけません。
シカの糞があるので這っていくのは抵抗があるしウェーダーで滑るしで迷いましたが、ポツポツ生えているスギの幼木を足場と支えに利用して何とか目的地に到着。
達成感はありました(笑)
若干水が白濁していましたが上流域で工事でもやっているのだろうか。
砂利をかき回すと・・・
ヤゴ!
おそらくヒメサナエ。
その他は1,2か所目とあまり変わり映えしないメンツ。
お腹もすいてきたし引き上げるか~
と、ふと網の上の方を見ると、1㎜くらいの黒いコウチュウがいるではありませんか!!
よく見てみると・・・
ヒメドロムシ!
種類はマルヒメツヤドロムシでしょうか?
めちゃめちゃ小さい!
そのうえ動かないので気づくのが遅れました😅
微小コウチュウにようやく出会えてテンション上がりました👍
少し満足して元来た道をまた苦労しながら戻っていき最後にウエーダーと網を砂防ダム下の水たまりで洗っていると・・・
ん?
何かくっついている。
・・・
またもやヒメドロ!
そこそこ大きい(2mm強)!
ツブスジドロムシでしょうか?
鮮やかな赤が美しすぎる!
カメラのフラッシュをたいているせいもありますが、一瞬アカツヤドロムシかと思いました。
やっぱりコウチュウはいいですね!
本日の探索は終了。
目的のダルマガムシとは出会えませんでしたが、源流域の静寂やヒメドロたちと出会えて満足でした!
やはりフィールドへでてなんぼですね!
いよいよ水生昆虫のシーズン。
今年も動きまくります👍
今年もやりたいことがありすぎるのですが、一つ一つ丁寧に真摯に向き合っていこうと思います!
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