気が付けばもう師走。
寒くなり野外へ足を運ぶ機会も減りたまりにたまったブログネタを少しずつ消化していきましょう😅
時はさかのぼり10月23日。
ちょっと特殊な環境を好む国内1科1属1種の面白い水生甲虫と出会えたので紹介します。
皆さんは水生昆虫といえば池や川など水深がそこそこある環境にいるイメージがありますか?
大半はそういった環境に生息していますが、今回の主役は少し変わった環境に生息しています。
そこは・・・
こんな環境です。
え?
どこに?
ここです(笑)
山際の斜面補強された水がちょろちょろと流れるコンクリート上や岩盤に生息しているのです!
さて、さっそく落ちている木の枝でコケなどをほじくり返そうとコンクリートに近づくと・・・
ん?
黒いゴマのようなものが大量に。
・・・
いました!!
今回の主役クロサワツブミズムシです👏
目視だけで簡単に見つかりました。
ツブミズムシ科クロサワツブミズムシ属クロサワツブミズムシ様です!
体長は約1.5㎜とゴマ粒、1科1種、コンクリート壁面という環境
特殊すぎて魅力たっぷりですね👍
昔から存在は知っていましたが局地的に生息していることもありなかなか出会えずにいました。
今年も何度かトライしていましたがずっと外していました💦
たまたま有名な産地近くで用事があり、ようやくその姿を拝むことができました。
この生息写真を見て「あそこか~」となる水生昆虫好きもいそうですね。
水さえあれば何かしら水生昆虫は生息しています!
え、こんなところに!?
という出会いもたまらなく楽しいですね😄
最近地域活性をしている方と話す機会があり、自分の考えを振り返ろうと思います。
私は言わずもがな水生昆虫たちが好きですが、それとおなじくらい彼らの生息する自然環境も好きです。
彼らの多くが住む環境は人の手が入って維持される里山といった二次的自然です。
今そういった環境が住民の高齢化などにより荒れて厳しい状況です。
このような状況を大きく変えるキーは「ひと」という資源をどれだけうまく活用できるかだと考えています。
地域特有の産物や自然などの地域資源に眼を向けることはもちろん重要なのですが、案外忘れがちなのが地域にもともと住んでいる高齢者。
農業であれば経験からでしか学べないノウハウや口伝えだけで継承されてきた生活の知恵など、非常に大きな資源だと思います。
そこで、そういった高齢者たちの培ってきた知恵や技術を外部の人たちへ伝承する機会をつくっていけば、高齢者たちもやりがいが生まれて外部の人たちに対する壁も崩れていき、移住者も増えていくと考えています。
自然資源をうまく活用していくためにも「ひと」という資源にももっと目を向けていこうと思うこの頃です。
これからは豊かな自然が残る地方が強くなります!
そうなって水生昆虫たちが住むような自然環境の価値にももっとスポットライトが当たり、保全にもつながっていけばいいですよね。
水生昆虫と人が共生できる社会を目指していきたいですね👍
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