このブログを検索

2021年6月27日日曜日

ホタルを呼び戻そう! ”調査2回目”

ゲンジホタルの時期も終わりに近づいてきました。

今回はホタル調査2回目ということで、当初雨予報もなんのその

自称晴男の効果あり?見事調査中は曇ってくれました!(曇りかい!とのツッコミはさておき)

今回は若者6名で調査!

前回はとても辛い結果となったわけですが、今回は・・・

今回はホタル調査の前に早めに到着して川を探索しようと思っていましたが、なんだかんだで到着したのは15時頃。

そこから周辺の方へのあいさつや晩御飯のバーベキューの用意をするとあっという間に日暮れでした😅

さて、肝心のホタルは見れたのでしょうか?

結果は・・・

多い場所では30匹ほど確認できました👏

前回の答え合わせは、

単に時期でしたね。

ゲンジボタル以外にもヘイケボタルとマドボタル属の幼虫(幼虫のみが光ります)も観察でき、気合で採集してくれた若き戦士に感謝です!

写真はうっかりしていて撮っていませんでした💦

一番よく観察できるのは20~21時ですね。

それ以降の時間帯は分かりやすく観察個体数が減っていくという結果となりました。

夜中の1~2時の時間帯に全員参加してくれて嬉しかったですね!

ほんとうにお疲れ様でした🙏

さて、川へ入れなかったので水生昆虫はお預けか・・・

いえ、

昼がだめなら夜の川です!

もともとアカザなどの夜行性の魚類観察狙いで21時過ぎの川を探索しました。

ただ、雨のおかげで水流が強く、水中がうまく観察できませんでした。

うーん

困ったな~

と思い水流が弱い岸際にライトを当ててやると・・・

シマアメンボに混ざって素早く動くコウチュウが。

・・・

オナガミズスマシです!!!


おお!!

声は出ます😅

流れを好む流水性のミズスマシで、人生初です。

その名の通り、尾っぽが長いことが特徴です。

夜行性なのでチャンスかなとは思っていましたが、実際に出会えるとやはりテンション上がりますね。

珍しい種類ではないようですが、昼間は岸際の草陰などに隠れているため目にする機会は多くありませんでした。

流水性のセスジダルマガムシにはまりかけてから川へも足を運ぶようになった甲斐もありましたね。

大満足の1日目が終わり、次の日こそ川へ!

と思っていましたが、2日目は別荘の持ち主と一緒にバーベキューを行い、その他いろいろ動いて気づけば18時😂

川へは入れませんでしたが、非日常感満載でとても楽しい時間を過ごせました!

友人が撮ってくれた写真(きれいだったので拝借しました😄)

結局ヤマビルにも引っ付かれずの快適な調査になりました。

今年度のゲンジボタルの調査は今回でいったん終了だと考えていますが、あと1回くらい遊びにいきたいですね!

今回は生き物の写真が少なくて申し訳ないです💦

次はがっつり生き物とふれあっていきますよ!

お楽しみに!






ここからは余談です。

今回大元の計画がゲンジボタルの養殖を軸に練られています。

現地のホタルを種に増やしていこうということです。

それ自体はもともといるホタルに頑張ってもらうのですから悪くはないと思います。

ただ、数回この土地に訪れて感じていることは、

今の環境はホタル乱舞には厳しいのではないか?

ということです。

なぜか?

その理由を述べる前に少しゲンジボタルの生態について触れます。

ゲンジボタルはもともと人間に近い里山で暮らしてきました。

そういった環境は生活排水等も川へ適度に流れ、程よく川へ栄養が流れる(これ以下汚すと書きます)状態だったと考えられます。

そういった程よい汚れをゲンジボタルが好むのではなく実はゲンジボタルの餌であるカワニナが好むのです。

ゲンジボタルの幼虫は基本カワニナしか食べません。

ということはカワニナが住めないと当然ゲンジボタルも住めないのです。

話を今回の計画に戻します

ここからホタルを継続して乱舞させるために必要なことはカワニナが繁殖しやすいように現在の河川の水質を程よく悪化させることだと私は感じました。

養殖で殖えたカワニナやホタルを野外へ放ったとて生活できる環境が整っていなければ一過性のものになってしまいます。

カワニナが減った原因は上流に作った砂防ダムのせいだと依頼者の方から聞いており、私も土砂が流れ込まないことによる川床の環境や栄養分の変化が影響していると考えていました。

しかし数回通っているうちに原因はそれだけではなく民家が減って、浄化槽に切り替わり生活排水の水質が改善された結果、水質が良くなりその川本来の姿を取り戻した結果なのではないかと思っています。

そうなると水質が良くなりすぎてカワニナの餌となるコケ類も生えづらくなるためカワニナは爆発的には増えないといったことになります。

これが今の環境はホタル乱舞には厳しいのではないか?と思った理由です。

大阪湾でも似たようなことがあり漁連ともめていた気がします😅

ホタルが昔のように乱舞してほしいという気持ちはとてもよくわかりますし、私もできる範囲で全力でサポートします。

しかし、今回は現状の環境を変えてまでホタルを乱舞させるのか・・・

と考えてしまいます💦

私個人的にはホタルが乱舞しなくても、今の自然環境そのものに充分価値があると思ってしまうのです。

という私個人の勝手な葛藤です。(締まってるんかな?😂)

0 件のコメント:

コメントを投稿