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2021年4月4日日曜日

ヒメタイコウチを探せ!

最近暖かくなりましたね~

いよいよ待ちに待った水生昆虫のシーズンインですね😄

さて、春先のこの時期にしかできない(正確にはやりたくない)採集というものがあるのです。

それは・・・

日当たりの悪い湿地に長時間動かずにいる採集です。

どういうこと??

この解説にはまず私の野外の天敵を述べることからはじめます。

以下私の天敵です。
1ヒル
 →私が唯一苦手で触れない生物です。特に陸生のヤマビルは厳しいですね
2蚊
 →なぜか私は蚊にものすごく気に入られているようで・・・
3メマトイ、アブなど
 →多いところだと2~30匹が平気で顔の周りを羽音を立てながら飛び回ります。
  鬱陶しいことこの上ないです。

このうち、夏場になってくると2,3の攻撃が激しすぎて日当たりの悪い湿地に長時間動かずにいるなんてとてもできません。

ただ、こういった環境でしか出会えない水生昆虫がいるのです。

それは・・・

ヒメタイコウチ!

水生昆虫ですが、半水生です。

というのも、水深が深すぎると溺れてしまうのです(本当に水生昆虫か?😅)

探し方はいたってシンプル。

ひたすら水際の落ち葉をめくり続けること!!

網は必要ないですね。

ものすごくシンプルかつフラストレーションがたまる採集です。

ひたすらかがんでいるので頭に血が上ります。

もっといい採集方法があるのかもしれませんが私が思いつく中では一番効果的だと思っています。

普段の水辺の採集では副次的に他の水生昆虫も見れるのですが、ヒメタイコウチの生息環境はほぼ陸なのでクモやらミミズやらあまり興味のない生物ばかり。

さてさて、文句ばかり書いていますがヒメタイコウチは生息地が非常に限られるとても珍しい生き物です。

三重県と愛知県では天然記念物にも指定されています。

また翅はあるのですが飛ぶことはできず移動能力に乏しいため、移動方法は現在の生息地から過去の地殻変動に紐づけて考えられています。

そんな特殊な生態を持ったヒメタイコウチが近場(和歌山)でいるとの情報をつかんだので出向いたわけです。

それではかなり前置きが長くなりましたが採集記へ!

・1か所目

午前は用事があったので昼からの移動に。

目的地までの道中でちらっと池が見えたので寄ってみることに。


普段であればスルーする雰囲気の池ですが、岸際に落ち葉が溜まっておりヒメタイコウチの生息環境としてはマッチしてそうだったので探索。

池を覗いてすぐにコイの姿が・・・

水中の水生昆虫は期待できないなと思いながら岸際に網を入れると・・・


予想通りのアメリカザリガニ。

他にはスジヒラタガムシやホソミオツネントンボなどが確認できました。



池最奥の流入部で落ち葉めくりをするが、ヒメタイコウチは確認できず。

・2か所目

ヒメタイコウチの生息情報は当然ピンポイントではなく大まかなものなので、実際出会えるかはグーグルマップとにらめっこしてそれらしいポイントを探すしかない。

道中これまたいい感じの湿地を発見しいざ。



キジが湿地で休んでいたようでものすごい勢いで羽ばたいていきました(キジの逃げっぷりには毎回驚きます😅)

小川のような水路から染み出した水が休耕田?に流れ込んでいてかなりいい感じ!

枯れたササが倒れている箇所をめくって探し続けること約1時間。

いそうな雰囲気や臭いはするのですが見当たらず。

場所を変更して本来目的としていた池へ移動しようかなと引き上げる途中、この休耕田のササの向こうに道があることを発見。

せっかくなので行ってみると・・・

いい感じの道!

そして何やら脇のササの隙間からちらりと光る水面の姿が!



これは確かめねば!

ということで3か所目へ

・3か所目

アクセスは簡単でした。

到着するとビビっときましたね。

これはおるな。と

一通り周辺環境を見てからいざ落ち葉めくり!

しかし、約2時間ひたすら続けるも一向に姿を現しません。

そもそもピンポイントで生息場所が分かっていないプラス移動能力の乏しいヒメタイコウチを目当てに探すこと自体地雷ですからね。

なんて言い訳を考えて頭に血が上ってフラフラしながらも続けていく。

そしてある一か所でとある生き物が!

それは・・・


ダンゴムシではありません。

ヒメフナムシです!

どうしてテンションが上がっているかって?

こやつはヒメタイコウチの餌としてよく文献で見ていたからです!

私はすでに一度ヒメタイコウチとは野外で出会っているのですが、そこでもこのヒメフナムシとセットでした。

これは期待できる。

とその後ヒメフナムシを発見してから約1時間探し続けるが姿を見せてくれません・・・

場所を変えようかなと引き上げムードで落ち葉を土ごとめくると・・・

ん?

めくった土に紛れて脚がはみ出ているぞ

・・・

いました!!

ヒメタイコウチです❗


どこにいるか分かりますか?


泥を取った姿です。

タイコウチを2回りほど小さくしてずんぐりさせた感じですね。

おもわずいつも通り声が出てしまいました😄

まさか本当に出会えるとは・・・

この時ばかりは自分のことを天才か!と思うのです(いつも高確率でボウズであることは忘れています)

その後2時間ほど探すも姿は見えず、日も暮れ始めてタイムオーバー

4月で最近暖かかったのでもっと動いているかな?

と思っていたのですが、唯一確認した1匹も全く動かなかったので、活発に動き始める5月がギリギリくらいですかね。

とまあなんとかヒメタイコウチと出会うことができました!

シリーズ化にしようと思っていたのですが1回目で出会うことができました。

見つけるまでとなるとかなり気力を使うので本当に良かった😅

ちなみに和歌山県では京奈和自動車道を建設している最中に発見されたそうです。

よくうやむやにされなかったと担当者の方々には感謝ですね。

今年の夏はコロナに気を付けながら水生昆虫や自然との出会いを多くしていきます👍



















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